ある程度の大きさの駅には、大体、固定されたタクシー会社が終日常駐しています。
私の住んでいる地域の駅にも、タクシー会社が2社あり、併せてだいたい5-10台のタクシーが常に待機しています。ドライバーさんも車から降りて世間話をしていて、時間がもったいないなあ、と思いますし、こんな感じでお給料ちゃんとでているのかなぁ、といつも不思議に思います。
タクシー会社はドライバーさんに支払うお給料は歩合制とよく聞きますので、売り上げの少ないドライバーさんは給料が安い、というのはシステム上仕方ないのかな、と思います。
ただ企業として考えた場合、駅で待機し、1時間に一回、ワンメーターのお客様を乗せて本当に商売になるのでしょうか?
タクシーの燃料代、固定費も掛かりますし、特に今年はコロナ禍の影響で、更に乗車人数が少ないとのことです。ある地域ではお客様が戻っておらず、タクシー台数の減少や事業縮小などが起こっているようで、他の地域でも同様のことが発生しているのではないでしょうか。
人口密度の多い主要都市のど真ん中にある駅のタクシーはともかく、住宅街にある駅のタクシー会社は、回転率をUPするために顧客を取り込む工夫が必要なのではないかと感じる時があります。
そこで現状、住宅街のタクシーに対して、どのようなプラス要因、マイナス要因があるのかを考えてみました。
住宅街におけるタクシー会社の現状のマイナス要因
- コロナ禍による住民(特に高齢者)の外出自粛
- テレワークによるビジネスマンの利用者減少
- 旅行客の減少
- 非稼働車の増加
住宅街におけるタクシー会社の現状のプラス要因
- 乗客が減り、待機車も多いので配車がしやすい
- 不特定多数の人と接触せずに移動が可能。
これら状況を踏まえ、例えば下記の様なビジネスはどうでしょうか。
「定期券、回数券が使用できるタクシー会社」
顧客のメリット
- かかりつけの病院やスーパーマーケットなどに、乗り継ぎ無しで、ドアツードアで移動が可能となる。
- 不特定多数と接触しないので、感染に対して、安全、安心感がある。
- 定期券や回数券にすると、毎回乗車するより乗車費用が安くなり、手軽に利用しやすくなる。
- 電車、バスを使用するより、荷物の持ち運びが楽になる。
タクシー会社のメリット
- 待機車、非稼働車が少なくなり、回転率が向上する。
- 固定の顧客の取り込みができるので、売り上げが安定する。
- 自動車を持っていない顧客(特に高齢者)の通常の移動手段となり得る。
- 地域での会社のブランドイメージが向上する。
ターゲット顧客
- 公共交通機関を主な移動手段としている、地域の高齢者
- 定期的に通院が必要な方
- 大型スーパーなどが徒歩圏内に無い住宅地の方
もちろん、タクシー業界の色々なルールはありますし、どのような定期券、回数券にするかなど、検討する必要はあるかと思いますが、1つの考え方としてあっても面白いと思うのですが?
皆さんいかがお考えでしょうか?