【多角的な視点】交通ルール啓発動画の女性キャラクターが物議を醸す

女性キャラクターを起用した交通ルール啓発動画に苦情が寄せられ、千葉県警が削除した騒動で、動画に抗議していた「全国フェミニスト議員連盟」が2021年9月21日までにコメントを発表した。  

■「公共機関である警察署が、女児を性的対象とするアニメキャラクターを採用することは絶対にあってはならない」「性犯罪誘発の懸念すら感じさせる」 

とのことです。 

ニュースを聞いて、色々な考えがあるなと思う一方で、この動画が作成された「真の目的」をとらえず、アイドルのような女性キャラクター、ミニスカートを履いている、などという表面上の見てくれだけをとらえ、抗議している、それも議員という国民に選ばれた方々であることに、驚きと情けなさを感じます。 

動画を見ていますと、これはテレビやYouTubeで見るようなアニメのキャラクターであり、またこの動画には、字幕が付いており、その字幕には全ての漢字にもふりがなが振ってあります。よって、キャラクターの特性からも子供に興味を引くような構成になっていることが想定できます。動画で示している内容もヘルメットをかぶろうや、スマホのながら運転、二人乗りで運転しないなど、小中高生に注意喚起を促すように配慮がなされた構成になっていると感じました。小学生であれば親と一緒にこの動画を見て、交通ルールを理解、啓蒙できるよう作成されているる動画と思われます。

内容から、この動画は全国フェミニスト議員連盟のお偉い方や、物事を理解できる大人に対して啓蒙するために作成された動画ではないわけでです。

作成された成果物の意図、目的、ターゲットなどを理解できないにも関わらず、物事の一つの側面(動画のキャラクターなど)だけををみて、クレームをつける典型的なパターンではないでしょうか?  

親しみやすいと動画で、まずは小中高生に動画を見てもらい、その動画から得られた情報が交通ルールであること、自分が行っていることは危険な行為もあること、安全のため交通ルールを守りましょう、ということを啓蒙しているわけであり、それはこの動画を見てもらってこそ初めて啓発行動となります。 

例えば、ドラえもんのキャラクターが小さな子供たちに「手を洗い、うがいをしましょうね」と啓蒙するのと、同じような感覚と感じます。興味のあるキャラクターからの声はちゃんと届くものです。 

今回作成された交通ルール啓発動画には、上記のようにこのキャラクターを使用した背景や意図があったはずです。伝えたい情報の内容は交通ルールという固い内容であることから、女性キャラクターでまず子供に見てもらえるよう環境を整え、できるだけわかりやすく伝えることができるようアニメキャラクターを模したような内容構成になっていると思います。

余談ですが、テレビで放送しているアニメでも女性キャラクターの入浴シーンがあったりしますし、日曜日の朝に放送しているプリ◯アなんかはミニスカートで変身しています。そしてそれは公共の電波で流れているのですが、それにはこの「全国フェミニスト議員連盟」の方は「性犯罪の誘発の懸念すら感じられる」とは言わないんですね。YouTubeの動画にはコメントするにも関わらず。私にはその線引きがよく理解できません。 

もちろん、今回の苦情のあった動画のキャラクター設定が、100%正しかったのか、というと何とも言えません。 

本当にこのキャラクターに対して抗議をするのであれば、この動画を作成した意図、すなわち「この動画を見てほしいターゲットは誰なのか?」「真の目的は何なのか?」「このキャラクターを使用した意図は何だったのか?」など、作成に関するコンセプトを十分に把握した上でコメントを発するべきであり、キャラクターの見た目に関して「性犯罪誘発の懸念すら感じさせる」という、一つの側面から見た表面上の感情とも取れる発言では、ただのフェミニスト議員連盟の「主観」のみの発言であり、物事の本質を理解した上で熟考したコメントとして捉えることは私にはできず、個人的に全く理解できるものではありませんでした。 

会社においても、起こった事象に対して一つの側面からしかアプローチできない方がおられるかと思います。

その事象に対して、斜めからみたり、少し違うフィルターを通して見ることによって、その事象に対して「真の目的」が見える場合があります。物事は多角的に捉えることで良い面、悪い面、どちらも感じることができ、そこで新しい気づきが生まれると思います。

何事も思いこみで感じるのではなく、自分自身も物事の見方に関しては注意していきたいものです。 

皆さんは、いかがお考えでしょうか? 

まとめ 

  • 起こった事象に関して、一つの側面から見るべきではない。それはただの一方的な「主観」でしかない。 
  • 多角的に物事を見ることで、起こった事象の「真の目的」「開発の経緯」「開発の意図」などを理解することができる。 
  • それによって、本当の改善点、改良点を見出すことができる。 
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