新しい発想で現状を乗り切るのか?何も考えず現状維持を続けるのか?

現在のコロナ禍に於いて、売り上げを維持するために、とりあえず嵐の過ぎ去るのを待ち、お店を休業したままにするのか、それとも新たなビジネスチャンスと考え、この変化に対応し、新しい発想を試みチャレンジするのかで今後の見通しが大きく異なってくるように思います。 

2020年1月15日に日本で初めてコロナウイルスの感染者が確認されてから、約2年が経ちました。その間にデルタ株などの変異株が出現し、現在はオミクロン株が流行しています。 

そして、2022年1月21日にオミクロン株により「まん延防止等重点措置」が長崎、熊本、宮崎など13都県で始まりました。各都県では飲食店に午後8時までの時短営業と酒類提供の停止を要請などを行っております。 

2年間、この状況が続いているのですから、外食産業の飲食店は相当のダメージが予想されます。 特に居酒屋などは利益率の高いお酒が提供ができなくなったわけですから大きなダメージでしょう。 

実際に城南信用金庫と東京新聞のアンケートによると、たび重なる緊急事態宣言に伴う本業への影響は「かなり深刻」または「深刻」と答えた飲食業は83.0%に上ったそうです。 

こう言った中、大手居酒屋チェーンは、居酒屋から焼き肉屋へ一部業態を変更させました。コロナ前の状態には戻らないと判断されたのでしょう。 

個人経営で行なっているお店はどうでしょう。看板商品やファンのいる個人商店のお店は、固定客による集客がある程度見込まれるためコロナ禍でもそこまで大ダメージは受けないと思いますが、固定客もおらず業態も現状維持で仕事帰りのサラリーマンにお酒を提供しているようなお店では、現状では非常に厳しいのではないでしょうか。 

確かに、コロナ禍による時短要請や人流抑制などで飲食店は大きなダメージを負っていることは理解できます。大変な2年間だったと思います。しかし考え方によっては、色々と考える事ができた2年間と捉えることもできます。この2年間に色々と考え、行動し、何かチャレンジしたか、それともただコロナの嵐が通り過ぎるのを何もしないでじっと待っていただけだったのか? 

待って待って、漸くかと思った矢先、このオミクロン株の流行です。これが落ち着いても、以前のように戻る保証はどこにもありません。 

この大きな不安を感じる中、考えて考えて何か行動するのか、それとも何もせず思考停止したままでいたのか、この2年間の過ごし方の差が、今、売り上げを伸ばしているお店と激減している差になっているかもしれません。ニュースでは今だにお酒の提供ができないのはキツイとの声を聞きますが、この状態は2年間あったのです。その2年間にお酒を提供できない状態でも売り上げなんとか維持できる方法はあったはずです。 

日本人は変化を好まない現状維持バイアスが非常に強いですから、上述のように嵐が通り過ぎるのを待つ、という方が多いのではないかと思います。ということは、皆がじってしている中、もし自分が新しいことにチャレンジし行動すれば、競争相手は少ないわけですから、競争相手より先にビジネスチャンスが生まれるかもしれません。飲食店であれば競合はずっと時短営業や休業してくれているわけですから、競合が少ない中で何かチャンスが生まれる可能性が高くなるわけです。 

実際にこのコロナ禍でも、業態を工夫し、売り上げを伸ばしている個人経営の店舗も多くあることも事実です。 

例えば、現在プリン専門店が業績を伸ばしているようです。その中にはラーメン屋からプリン専門店に業態変更された方もおられました。 

プリン専門店は、現状の飲食店にある設備をそのまま利用でき、ほとんど設備投資せず出店できるようで、ラーメン屋でも設備投資や店内改装などほとんどせずに、そのままでプリン専門店にとしてオープンすることが可能との事でした。大した設備投資や改装をしてないわけですから、コロナが落ち着けば、またラーメン屋に戻せば良いわけですね。先に動いたもの勝ちです。 

どうすれば良いか考え、調べ、新たな発想と試み、そして行動したお店が、事業を継続することが可能となったわけです。 

大手のチェーン店のように居酒屋を焼肉店へ業態変更するための資金は個人営業店にはないと思います。それゆえ、できる方法での業態変化、上述のプリン専門店のように販売する製品の変更も一つですが、お店に固定客、すなわちファンがついているのであれば、そのファンが望む対応、例えば看板メニューのテイクアウト、デリバリーの充実、キッチンカー、出張料理など、その地域にあった方法があるはずです。 

オフィス外でサラリーマンがコロナ禍前とあまり変わらないのであれば、接触機会を減らしサラリーマンが並ぶことなく手軽に昼食を食べることのできるランチの販売など、なんらかの方法があるはずです。ランチでコンビニでお弁当やカップラーメンを購入する方が多いのは、安価と言うこともありますがお店に並ぶのは嫌、すなわち「短い休憩時間を有意義に使いたい」というニーズがあるから、ではないでしょうか? 

ブログ、TwitterなどのSNSを使用すれば自身で広告を行うことも出来ますし、ファンがついているのであればクチコミによってお客様を増やせる可能性があります。  

コロナ禍で給付金など色々な不平等が炙り出されてはいますが、どんな状況においても時間だけは全てにおいて全員平等です。 その限られた時間をどう使うか、難しい話です。

かく言う私も、50歳を超え、サラリーマン人生も終盤に差し掛かってきた中、コロナ禍によってテレワークが多くなり、今後の人生について家で一人で色々考える時間が増えました。その中で始めたのがこのブログになります。何が変わるかは分かりませんが試行錯誤しながら時間の有効活用ができないか考えています。 

コロナのせい、政府のせい、などと文句を言ったところで何も変わりません。平等である、限りある時間を如何に有効に使い、考え、行動するかが、このようなコロナ禍の時代においても重要と考えますが、皆さんはいかがお考えでしょうか? 

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