【新しい発想でブランドを作る】集客を行う

私が住んでいる市の市議会議員が、「ふるさと納税によって市の税収が減っているので、他の市町村に納税しないで我々の市に納税して欲しい」と街頭演説で言っていたことを記事にしました。ふるさとの納税は税金が流出するものではなく、「納税者が欲しい」と思わせることができれば、逆に多くの他の市にお住まいの方から納税して頂けるチャンスなわけです。

「ふるさと納税をするな」と演説する非常にナンセンスなことを言っている議員を見て呆れたことを覚えています。 

さて、今回2022年12月17日の記事で、奈良県南部に位置する天川村というところで、地元の活性化の起爆剤になればと『フグ』に目をつけ、海のない奈良県でフグの養殖を開始したとの記事がありました。 

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海のない奈良から「高級トラフグ」を初出荷…関西の秘境・天川村の未来を託された27歳の挑戦 「3000匹が全滅する夢でうなされることもある」
今年8月、奈良県天川村からトラフグが初めて出荷された。海のない奈良県で、なぜ海水魚であるトラフグが獲れるのか。山奥でトラフグの養殖をする下西勇輝さん(27)の挑戦を、インタビューライターの池田アユリさんが取材した――。

現状の天川村は世界文化遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部の大峰山があったり、洞川温泉があったりと、観光資源が多く自然豊かなところだそうです。一方で最寄りの鉄道駅は約25km離れているなど山深い場所にあり、また、ピーク時の1956年には人口が約6,000人だったそうですが、林業の衰退にあわせて人口も減少の一途をたどり、現在ではわずか1,300人程度になったそうです。天川村は夏場は避暑地として賑わうそうですが、冬は寒さが厳しく観光客が激減するそうで、そこでトラフグを目玉にすれば冬にも観光客を呼び込めるのではないかと考えたとのことです。 

この開発に3年間かかっているそうですが、天川町だけでなく、奈良県の新たなブランドになる可能性もあり、うまくいけば大きな経済効果も期待できますね。 

奈良県は海がありませので、廃校となった小学校の教室に生け簀を作成し、そこでフグの養殖を行っているとのことです。海がなくてもスペースがあればフグを育てることも可能ということですね。最近は土がなくても水と肥料で育てる水耕栽培も行われておりますし、空いているスペースを有効活用した発想ですね。室内で養殖しているわけですから、赤潮や台風などの自然災害などの影響も受けませんし、安心・安全もアピールできます。養殖のノウハウが溜まれば、天川町の至る所で養殖できる可能性を秘めていますね。 

こう言った取り組みこそが本当の地域活性であり、本来のふるさと納税を行う目的のように感じます。 

名産品がなければ作ればいい。

そしてその新たな名産品に対し、それに応援しようとする人が集まる、そのフグを一度食べてみたいと天川村に人が集まる、そしてそれがブランドとなり評判を呼ぶ。さらに応援しようとふるさと納税が集まる。

クラウドファンディングもそうですが、自分たちで自分たちの地域にファンを作り、それによって地域に人を呼び込む、また、ふるさと納税を増やすこともできる取り組みとして実践している、素晴らしい試みかと考えています。 

私の住んでいる市でもこのような取り組みについて見習ってもらいたいものです。 

皆さんはいかがお考えでしょうか?

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