ヘルスケア関連の市場

新型コロナウイルス対策として、首都圏では本日より2週間の緊急事態宣言の再延長期間に入りました。私の仕事場でも首都圏で働いている社員は、基本的にはテレワークを継続して行うように指示が出ています。私自身は関西在住ですが2020年の3月ごろよりテレワークが主流となっております。テレワークは在宅で仕事ができるので通勤時間が結構かかる私としては非常にありがたく、また基本的に就業時間帯は家には私しかいませんし、邪魔も入らず非常に効率がよく仕事に集中できるので、個人的には大変助かるシステムです。テレワークには鬱やコミュニケーション不足など色々と課題があるように言われますが、現時点では私は非常に良好な状態を保っています。また、テレワークや長期の自粛期間を経ての別の課題として運動不足によるいわゆるコロナ太りがニュースなどでも取り上げられています。 

先日も久しぶりに東京の友人とLINEで会話することがあり、LINE越しにテレワークで太ったよー、と言っていたのでビデオ通話に切り替えたところ、いい感じでぽちゃっとしていました。ここ1年で15回も会社には出社していないとのことで、完全な運動不足だそうです。私も週に1-2回しか出社しておりませんので同様に運動不足ではありましたが、私は7kgのダイエットに成功しました。 

やり方は至ってシンプルです。 

①糖をできるだけ抜く(いわゆる糖質制限ダイエット) 

②朝、ちょっとだけ運動をする 

それだけです。アルコールは糖質ゼロのビールを毎日350mL缶、3本くらい普通に飲んでました。(現在進行形です) 

テレワークになると朝の通勤時間が空きます。妻と子供は午前7:30ごろに家を出ますので、その後、私は食器の洗い物をしたりダスキンでリビングの床掃除をしたりしてます。だいたいこれが終了するのが8:00ごろです。テレワークなので本来は通勤時間である8:00-9:00の1時間が自由時間となりますので、昔、子供が遊んでいた任天堂Wii フィットを出してきて30分程度、ゲームでちょっとした筋トレやストレッチをします。その後、9:00からお仕事を開始します。これを2ヶ月続けたら、67kg→60kgと7kg痩せました。 妻は2ヶ月間も我慢するのは耐えられない、と言っていました。

基本的に痩せるのは、痩せたいという気合とそこそこ続けられる根性になってしまいますよね。それ以外、特に何も必要がないですね。ただ実際には痩せた後も継続して体型を維持しないといけませんので、その根性も必要ですね。

テレワーク、自粛によるコロナ太りに対して色々なダイエット方法が紹介されており、ジョギング、水泳、サプリなどの食事療法やダイエット本など発売されております。正直、簡単に痩せる方法なんかないと思います。なぜなら、数年、数ヶ月かけてじっくり太った体を、たった数日、数週間で痩せるというのは虫が良い話です。太った期間と同じく我慢すれば痩せることはできると思いますが人間はそんなことはなかなかできませんし、できるだけ簡単に痩せたいと考えていると思います。なので古くはルームランナー、りんごダイエット、ブートキャンプ、ヨガダイエットなど、現在のライザップまで色々なダイエットが脈々と続き、その市場規模はなんと2兆円もあるそうです。 

すごくおかしいと思いませんか? 

好きなように食べて運動せず太ったのであれば、基本的には好きなものを控えてちょっと運動していれば、逆に痩せることができるはずです。好きなものを控えるので逆にお金はかかりませんし、運動はその辺を歩いたり家で腕立てなどすれば良いので逆にお金なんか使わないはずなのに、ヘルスケア市場として2兆円もの市場があるのです。 

色々なサイトを見ていると、ダイエットの理由として①健康を維持したい、②病気の予防、③体型維持などが理由としてあげられておりますが、お金をかけて痩せたい人の真の理由は、これらを達成するために、 

①できるだけ楽をして痩せたい 

②できるだけ短期間で痩せたい 

ということが真のニーズはないでしょうか。 

楽して痩せたいので、食べたい欲求はそのままに食べ物の置き換えダイエットが存在しそこにお金をかける人がいる。結構な金額がしますよね。また、できるだけ短時間で痩せたいので、ジムなどで強制的に運動、断食道場にいくなどにお金をかける。何も食べなくて座禅を組んだりしているだけなのにそこにお金を払っているわけです。費用対効果は抜群です。さらにダイエットに成功してもそれを継続させることがなかなか難しい。ある運動系のCMで痩せたタレントの現在の体型を見ても、その体型を如何に維持することが難しいかがよくわかります。したがって、このダイエットを中心とするヘルスケア市場は、人が楽して短期間に痩せたいと思っている限り無くならないのです。 

飽食時代における贅沢な市場ではありますが、今後のヘルスケア市場は現状のダイエットではなく、高齢者の健康維持へシフトしていくのではないでしょうか。

ダイエットは先に示しましたとおり、お金をかけなくてもその気になれば達成できます。一方、高齢者の健康維持、例えば寝たきり予防などの健康寿命を伸ばしていくという観点から考えると、その運動を適切にサポートしてくれる場所であり、かつ脳の活性化も行える、人とのコミュニケーションがとれる場所、すなわちフィットネスクラブなどはますます需要が高まってくるように思います。このような運動もコミュニケーションもどちらも満たせる場所が提供できるところは10年後に大きな市場があるかもしれませんね。今だとフィットネスクラブでのVRのゴルフ場などでしょうかね。 

皆さんはいかがお考えでしょうか。 

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